サブスタでVketブース作るの最高だった話。
長い間書き続けていた趣味の技術書、「サブスタ攻略本」をようやくリリースした。そこで今日は、私が実際どれほどサブスタに助けられているかを紹介しよう。
この記事では、Vket 2021に出展したブースが Substance 3D Painter のおかげでどれほど簡単に作れたのかを紹介するぞ。出展ワールドは『海底残街スピスバマラ』だ。スチームパンクと海底世界のコンセプトワールド、今回はここに似合うブースを作って楽しみたいと思う。
最初にBlenderで作ったブースモデルについて紹介しよう。仮入稿時点でパイプを張り巡らせたブースにしようと決定していたため、雑なモデルを仮入稿して、リフレクションや環境のライティングを様子見した。あまりにあんまりなモデルが配置され、両隣の出展者を不安にさせたかもしれない。
次にポスターのレイアウトや雰囲気が出来てきた段階だ。形状に合わせてランダムなパイプを生成してくれる無料アドオンがあったので、これを使わせてもらった。実のところ、どのようにパイプが生成されるのか試す目的の形状だったが、このまま完成ブースの土台となっている。創作デザインは何とでもなるから気楽で楽しい。
そして今回のサブスタ本作例のパイプレンチ、これはその名の通りパイプを接続するための工具だ。配管渦巻くスチームパンク世界には必須のアイテムといえる。今回はこれを武器としてアレンジすることで、前回のゴーグル&ハットと組み合わせてカッコいいアイテムに進化したぞ。
アバターに持たせる予定だったが、似合う自作アバターの用意がなく、最終的にアバターは不在となった。
物足りない部分にはパーツを作り足す。先にメモ描きしておくと作業がスムーズになるぞ。
いよいよサブスタの作業に入ろう。まずは床と壁から。
このシンプルなモデルが・・
サブスタの力で、一瞬でこうなった。これはサブスクリプション契約に付属するポイントを使って入手するマーケットプレイスのマテリアルを充てがっただけと言っても過言ではない。
リベットもパネルラインも、私は何も用意していないし、かっこいい水溜りもマスク素材で一発だ。
次に本体。ソリッドシェーディングの状態を見ると、初期の形状をベベルしただけなのが分かるだろう。密度の足りないところには太いパイプや蓋を追加したぞ。
このモデルにマーケットプレイスのアセットを充てがい、好みの色に変更するだけで、重厚な謎スチームパンクマシーンの出来上がりだ。
さらに汚れやエッジ部分のハゲを加えると「らしさ」が増すぞ!パイプや手前の看板部分にもマーケットプレイスの金属マテリアルを使用している。表情のある良い質感だ。
各種バルブのパーツも自作したものを使用している。サブスタで効率化した時間は、作り込みの時間に使う。
完成後も、スクリーンショットを自分専用Discordサーバーに貼り付けて客観視する。ワールドに溶け込みすぎていたので、ブース輪郭が目立つ光を入れるアイデアをメモしているぞ。
ブース作りの流れはざっとこんな感じだ。サブスタは品質を上げつつ時短になるのがすごすぎる!
マーケットプレイスは使わずポイントを余していると言う人もいるが、「急ぎで」「デザインや配色の試行錯誤に時間を割きたい」という時、こんなにもパワフルに働いてくれるぞ。
また今回、マーケットプレイスの力に頼りっぱなしだが、もちろん自作することも可能だ。その楽しさはサブスタ攻略本で紹介しているぞ!これから入門という方にはマッハで楽しんでほしい。
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パイプを作るアドオンについてだが、実は使いっぱなしではない。直線部にもポリゴンが割られ、微妙に曲がったり重なったりと、よく見ると自動生成なりの不具合があったのだ。このブースモデルではそれらを丁寧に修正している。
ポリゴンを減らしきれていない箇所は見落としの数々だが、サブスタ本には「ポリゴン数はそこまで減らさなくても良い」というコラムも添えた。ポリゴンは効果的に使って体験を良くしていこう!
ちなみにポスター画像のサブスタ攻略本は前著の表紙。
新刊の表紙はこれだ。