うしろぐ

作ってあそぶよ

【BitSummit】寿司とカニが闘う、海鮮格闘ゲームとは?【EF-12】

eスポーツ対戦格闘ゲーム、EF-12がBitSummitに出展。

それに合わせて行われた、ボスキャラクターデザインコンテスト『エフコン2』に応募した磯臭いお話ですよ。ちなみに、BitSummitはインディーズゲームの集まるイベントだそうな。

日本最大「BitSummit 2014 -京都インディーゲームフェスティバル-」/京都府ホームページ

BitSummit MMXIV: Sound + Vision, Kyoto Indie Game Festival

会場地図を見ると、クアッドアローは出入口すぐの所で展示しているみたいなので、行く予定の方はぜひ。

 エフコン2結果発表!

EFCon-2 [2014 BitSummit] | Project [ EF-12 ]

ボスキャラ”Asura”部門 1st – KingCrab(和牛先生 さん)

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 ということで、私が今回作って応募したキャラクター『KingCrab』(和訳するとタラバガニ)がEF-12に制式採用していただけるそうです!やったー!

 

追記:海鮮格闘がYouTubeにアップされたぞ!


King crab vs Angry osushi - YouTube

コンテストは2回目

実はエフコン、以前にも東京ゲームショーに合わせて行われました。その時採用していただいたキャラクターのお話はこちら。

【EF-12】格ゲーキャラは自作できるッ!【Blender】 - うしろぐ

僕のキャラクターが東京ゲームショーでデビューするらしい。 - うしろぐ

デザイン

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 さて今回もデザインは鉛筆から。そのなかで一番シルエットがしっくり来たアイデアスケッチを元に作り始めました。ボスキャラ氏は、有機的なカニ外骨格が防御にも攻撃にも優れているという結論に至った!・・というコンセプト。

 

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 iPadで色付きイメージを描いたり、加工ソフトで遊んだり。応募直前までキャラクター名は『カニ男』でした。ファイル名もkaniotoko.blendですw

 

 

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モデリング直前、通勤時間にiPadを使って、さらにデザインや設定を考えます。ネタキャラっぽいけど、わりと本気なことを伝えるためには、カッコいい要素が必要です。

モデリング

Blender用に配布されたデータを読み込み、同じ構造でベースメッシュを作っていきます。元々は6本腕の阿修羅な素体。ちょっとイメージの掴みにくいポーズですが、従うが吉。

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最初はこんな感じで探りつつ。

 

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パーツごとにSculptrisを使ったり、

 

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ZBrushを使ったりしています。

 

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半分は、ポリゴン数削減したものにノーマルマップで転写。しかし、このポリゴン数では規定の10倍位になりそうだったので、手動でリトポしなおしました。このあとBlenderのテクスチャペイントで塗装します。

コンバートと動作確認

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 一発でうまくいくなんて、そうそうありません。回転がおかしかったり、テクスチャが出なかったり。ちなみにこのまっくろ現象は、配布されたBlenderファイルにNullが含まれていたのが原因でした。

 

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ノーマルマップが正しく表示されない問題も起こりましたが、これは古いコンバーターを使ったのが原因でした。真っ黒の原因を探っているときに、一度古いコンバーターへ差し替えたのでした。

 

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ちゃんと表示されたら、デザインの修正です。モデリングしてる時には実際のポーズやアングルでどう見えるか分からないので、カッコ悪く見えるアングルでスクリーンショットを撮って対策を考えます。ボスなのに横姿がペラくて迫力無いですね。

 

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PhotoShopで描き足して、修正案を考えます。大きな違いは胸部の厚み、太腿からの突起を角度変更(腕に隠れていた)、肘に突起を追加、顔にディテール、といったところです。ついでに暗いステージで目立つための発光パーツも描き足し。

 

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こうなりました。いろいろトガッてて強そうでしょう?

 

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最終モデルをBlenderで表示したものがコチラ。GLSL表示は立派に見せてくれるので、どの程度再現されるのか、得意な表現は何かなど、カンを養う必要がありそうです。

せっかくなので

 ボスキャラに応募された寿司が闘う映像が話題になっており、私もうっかり蟹を作っていたので、なんだか雲行きが磯臭くなってきました。


EF-Con2 AngryOsushi - YouTube

そこで【EF-12北海道物産展仕様】を作って遊んでみたものがコチラ。

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もうひとつのボスキャラ素体を元にしたサーモンとイクラ。半透明を自由に設定できないので、イクラの表現が難しいです。今回は追求せずに遊びということで。

 

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 Blenderではこんな感じ。 制作のため集めた22枚もの厳選鮭写真フォルダが生臭いです。

 

また今回は、教えに行っている専門学校の授業にも取り入れ、応募まで漕ぎ着けました。EF-12ならプログラミングが得意でなくても、自作モデルで本格的な格闘ゲームが作れる。この体験はステキ。結果発表ページにいろいろアドバイスも書いていただけたので、皆EF-12でゲームグラフィック経験値稼ごうぜ!