うしろぐ

作ってあそぶよ

買った!Bang & Olufsen Beoplay H95 フラッグシップヘッドホン

物欲の話

久しぶりに物欲が抑えられなかった。

迷う理由が値段だったのでポチった。

それがBang & Olufsen Beoplay H95 だ。

f:id:lightwave:20210508012931j:plain


ノイズキャンセル搭載のBluetoothヘッドホンといえば

SonyBoseを思い浮かべるだろうか、あるいはAirPodsPro??

 

すでにSONY WH-1000XM3を使用しており、ノイキャンヘッドホンは間に合っているはずだったのだが、(冬の耳あてにも最高)B&Oには思い入れがあり、フラッグシップモデルが10万円なら安いもの!と飛びついてしまったのだ。

 

個性を買う。

XM3は機能面で現状かなり高性能なノイキャンと外音取り込みを持ち、音質もBluetoothにしては無難に楽しめるが、モノとしてはチープな素材感で、時々聞こえる可動部の音も耳障りだ。聴かせる曲にこれが得意!というものはない印象。

 

対してB&Oには過去最高お気に入りのA8という1.5万円ほどのイヤホンの思い出があった。こんなに気持ちの良い音を聴かせるオーディオ機器には出会ったことがなかったし、その後何万円のヘッドホン、スピーカーと渡り歩いても、これを超えるものには出会えなかった。もちろん、傾向が違うのでそれぞれ楽しめたが、音の良さはスペックだけで決まらないということを教わったイヤホンであり、ブランドだ。

 

お気に入りのA8と聴き比べるためにイヤホンパッドを購入した。これがないと低音がスカスカになってしまうが、このタイプ実はもう手に入りにくい。探し回って百均のセリアでようやく見つけることが出来た。感謝。

f:id:lightwave:20210511163619j:plain

 

B&Oの音作りについて以下記事から引用するが

Bang & Olufsenのスピーカーの音がよかったと言われても、悪かったと言われても、同じようにがっかりすると話す。それはコンテンツではなく、機材のほうにリスナーの関心が向かっているためだ。逆に「この曲をこんなふうに聴いたのは初めてだ」ということを目指して製品の開発をしているという。

 という姿勢が素敵ではないか。結局は感覚なのだ。もちろんこれが自身にピッタリ来ないことだって考えられる。しかしB&Oにはこの機器でこういう音を聴かせたいという個性があるのだ。 

自分の気に入ったものを思い返すと、デジタルカメラも高性能なCanonより個性的なSigmaが好みだったりする。模範的社会人より個性的な人と話すほうが面白い、みたいな話だ。

 スペックではなくBang & Olufsenの音を楽しむ。もちろん思い出のA8の音を期待した面もあった。

 

価格相応の良いものを知る。

良いものを作るには良いものを知る必要がある。自分自身がある程度見分けのつく分野だからこそ、質の違い、体験の違いを実感できるだろう。普段触れているものが良質であれば、自然と作るものの質も上がる。自分がOKを出す基準が変わると思うのだ。

f:id:lightwave:20210511003457j:plain

造形の美しさ

まるでCGのような高精度の造形に驚く。可動部の伸縮、回転もスムーズで、ケースから取り出して即、高級感を実感させてくれる。手触りからして一般的なプラ素材ヘッドホンとは別物であることが伝わってきた。

f:id:lightwave:20210511002819j:plain

 

イヤーパッドはマグネット着脱式

消耗品となるパーツは簡単に着脱可能になっている。工具を使ったり、力任せにパキッなんてことも無し。もちろん日常使用で勝手に脱落しない加減に。

f:id:lightwave:20210511002607j:plain

f:id:lightwave:20210511002538j:plain

 

快適なダイヤル操作

左のダイヤルは、『ノイズキャンセル強~弱~なし~外音取り込み弱~強』の順に、右のダイヤルは音量の調整になっている。

右のスイッチは電源、上までグッと押し込むとBluetoothのペアリング。左のスイッチはiPhoneのSiriを呼び出し。

よく使う操作を物理ダイヤルやスイッチにしているのがとても良い。

また、右のロゴ付近に触れることで再生と停止、左右スワイプで曲送りが出来るタッチパッド操作も用意されている。

f:id:lightwave:20210511002445j:plain

 付属品

ケースの上部に有線接続用ケーブル、充電用USB-Cケーブル、航空機用デュアルジャック変換アダプタが、それぞれ本体カラーに合わせたB&Oロゴ入りで収納され、布巻きの上質なケーブルはレザーバンドでまとめられていた。高級機はブランドファンを喜ばせるのが上手い。

実は最初ここに気付かなかった。ケースがあまりに上質で、さりげない蓋をされているものだから。個人的にケーブル類は別売りでも当然くらいに思っていたが、上質なヘッドホンに一般的なビニール袋入りの黒いケーブルを挿させては興が醒めるということだろう、さすがの気配りだ。 f:id:lightwave:20210511145933j:plain

音 

得意な曲はとても上質に、しっとりと聴かせる。これが好みに合致すれば感動して手放せなくなるだろう。試聴する機会がなければ想像するしかないが、客層は公式の写真から伝わってくる通り10万円のヘッドホンをXM4の何台分だとかAirPodsMaxより高いとか言わない層だ。若々しい音楽を楽しみたいなら設定を変えることになる。

f:id:lightwave:20210511163203j:plain

アプリで設定

私も最初A8に近い音になるよう自分で設定を調節したが、これでは期待の押しつけだ。こういう音を聴かせたいという『最適』セッティングで化けるような曲を探して楽しむうちに、自分のセッティングでは音が軽く物足りないように感じてきた。最適はやはり最適なのだ。

 満足

 こうして久しぶりにブログを書かせるくらいには満足度の高い買い物だった。そうそう、SonyBoseと比較されがちなノイズキャンセルもXM3と言うほど大差ない。AirPodsProのノイキャンに満足できるならもっと期待していい。ノイキャン独特の感覚を嫌う人もいるが、レビューによると他社よりずっと快適だそうな。

 

迷っている人の背中を押すのが趣味なので、検索でたどり着いたなら手にしてしまえばいいじゃない。 と言っておこう🎧