Blender2.79のレンダリングがすごい。
Blender2.79 TestBuild1が出ていたので、Cyclesレンダーの魅力的な新機能をテストしてみましたよ。
Principled BSDF
これは今までMixShaderなどを使って組み立てていたマテリアルを、ひとつにまとめて数値を操作するだけになったもの。これで実現できる範囲ならこれでOK!SubstancePainterで作ったテクスチャを親和性が良くなったのが最高。これまでは自力で組む複雑なノードが必要だったのです。ほら、こんなにスッキリ!
Denoising
CPUレンダリング、500SamplesでDenoisingしたら 1000×1000pixelで10分未満。早ーい!きれいー!
レンダリングにProgressiveRefine(画面全体を徐々にサンプル数上げていく設定)は使えないよ。レンダリング終了したブロックに囲まれたらデノイズされる、という仕組みみたい。このノイズが消えるんだからスゴい!従来のぼかしてごまかす系とはわけが違うよ!
これまでのやり方で最速だったGPUレンダリング、Denoisingを使わずGPU(GTX1070)で同等にノイズが消えそうな10000Samplesを仕込んだら、6時間かかりそうだったので、1時間2000Samplesでキャンセル。まだまだノイズだらけ。
PrincipledとDenoisingの組み合わせが強力で、ノイズの消えにくいGlossyもSSSもDOFもきれい!反射ノイズ対策もいらない! あと室内レンダリングにも効果てきめん。
Denoising前のノイスが荒すぎると、各所に不自然な模様や影が出てしまうので、触ってみた感じ、500Sampleは確保したほうが良さそう。
Filmic
カラーマネジメントにFilmicが標準装備。同じレンダリングだけど、上が従来ので、下がFilmic。従来は光の強い部分がすぐに白飛びしちゃって写真や映像をリファレンスにした再現が困難だったんだけど、Filmicになって現実的な強い光が使いやすくなったよ。
英語のサイトや動画で勉強するとわかりやすーい。我らの味方BlenderGuruにも良い記事があるね!
ShadowCatcher
カメラトラッキングが得意なBlenderだけど、実は実写に影を落とすのが難しかった。それがなんとチェックボックスひとつで影受信オブジェクトに早変わり。最高。
正式リリースが楽しみなBlender2.79のレンダリング。操作を含め詳しくはこちら!
Dev:JA/Ref/Release Notes/2.79/Cycles - BlenderWiki
マテリアルやライティングの基礎がわからない?
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