うしろぐ

作ってあそぶよ

iPhoneゲームが本気すぎて喜んじゃった

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 900円という高値にもかかわらず高評価を得ているゲームがあって気になった。100円とか無料とか課金とか、皆ゲームは基本無料で当たり前と思い始めたところに900円。しかもゼルダの伝説を意識したゲーム画面(ハードルが高すぎる!)。紹介文をよく見ると、

 

植松伸夫(「ファイナルファンタジー」シリーズ)

伊藤賢治(「聖剣伝説」シリーズ) 

 

な、なんだこのiPhone/iPadアプリは???

しかしスクリーンショットを見ると、グラフィックだけでもどれほど丁寧に作られているのか伝わってきたので買ってみた。はたしてゼルダの伝説もどきは成立しているのだろうか!? 

 

 

軽い!

最初に驚いたのはファイルサイズ。ストアのページに170MBと書かれている。同じ価格帯のリッチなグラフィックのゲームは、平気で1GBだ2GBだと空き容量を圧迫するが、 インストールしてセーブデータを保存しても300MBに届かない。これで見劣りしないグラフィックにサウンドとは信じられなかった。どうなっているんだ謎技術!(すごい手間かけて作るほか無さそう)

 

美しい音! 

タイトル画面から聞き入りました。これはヘッドホンで遊ばないとモッタイナイ!iPhoneiPadのスピーカーじゃこの美しい静けさ、響きが伝わりません。これが植松伸夫伊藤賢治パワーなのか・・!

 

美しいグラフィック!

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このグラフィックを見て“劣化ゼルダ”とは言えないでしょう、見事な完成度です。でも「ゼルダの伝説を意識してます」ってことを隠すつもりは無さそうで、ツボを持ち上げ投げ割ると、お金やハートや爆弾が出てきたり。無理してないので気持よく遊べます。(回転斬りもできちゃう!)

 

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船での移動は『風のタクト』を思い出しますね。こうして数々の島を旅する物語。

 

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ゲーム自体のファイルサイズは軽いですが、冒険の舞台が単調という訳ではありません。同じグラフィックを使いまわしながらも、ユーザーに気付かせないプロの謎技術!

 

遊びやすい!

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物理的にボタンが存在しないiPhoneでのゲームは操作性がネックになります。しかしオーシャンホーンではボタンの数をグッと削り、普段は大きなアクションボタンひとつで済むようになっています。その上がアイテムボタンで、何を使うかは切り替え式です。まさにファミコン版『ゼルダの伝説』のABボタンのよう移動は画面左側どこを操作してもOKなので無意識に操作でき、ゲームに集中できます。

 

サクサク進む!

これは好みがあると思いますが、謎解きがちょっと考えればすぐ解けるレベルなので、投げ出さずに済みそうです。(笑)強いボスも数回チャレンジすれば倒し方が掴めます。Wiiで発売された『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』は謎解きのために広大なマップをあちこち歩き回らされ、ワタシは途中で投げ出してしまいましたが、オーシャンホーンは次々と進むし、使えるアイテムも増えてゆくので、時間を見つけて続きを遊びたくなります。

 

iPhone4でも動く!

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公式にはiPhone4s以降対応だが、現役限界を迎えつつあるiPhone4でも普通に遊べる軽快さで動いたのが驚きだった。このスクリーンショットだけiPhone4のものだが、一見遜色の無いレベルのグラフィックであることが伝わるだろう。

これはiPhoneゲームのハードルを上げる作品

iPhoneアプリには今まで様々な人気ゲームの劣化コピーが生まれてきた。はじめそこには敵の複雑な行動も、感情を動かすストーリーも、ゲームを進めるほどに増す迫力も無かったが、どこかが始めれば他所も当然のように組み込んで競い合っているように見える。

オーシャンホーンは、またひとつでっかくハードルを上げる作品だ。この900円という価格は『すごく高いゲームアプリ』ではなく、『携帯ゲームにしてはすごく安い』という立ち位置に見える。これが移植作ではなくオリジナルなんだから

すごすぎる。